様々な不確実性が存在するも
“想定外”は言い訳にならず

多くの機関投資家にとってリスク管理という概念は、一種の外圧のようにもたらされた感があるかもしれない。銀行・証券や保険会社に対する自己資本規制などと同様に、役所から投資リスクを監督・管理するためのツールとして「リスク管理マニュアル」が提示され、運用意思決定を行うフロントから独立してリスク管理を行う部署を設けることが求められた。

さらには、別個に内部監査部門を加えた「三線(スリーライン・ディフェンス)体制」が標準的とされるようになっている。運用会社などの機関投資家でも、同様の体制構築が必要とされており、特に、金融機関系の運用会社においては親会社から求められる状況にある。

リスク管理の充実と体制強化は“求められたもの”であったが、決してリスク管理の手法そのものは新奇なものでなく、フロントの執行部門では古くから取り組まれている。

市場変動による影響を把握する感応度分析(センシティビティテスト)やシナリオ分析といった手法は、筆者が運用業界に身を投じた35年以上前には既に行われていた。リスク管理の手法自体は古くから存在し、三線体制のような牽制が行われるようになったことが目新しいのである。

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