前回は株式編の第1回として、企業年金運用にとっての株式投資の意義について、ラッセル・インベストの金武伸治さんに俯瞰的にご説明いただきました。債券の利回りだけでは、予定利率や目標リターンの達成が難しい中で、企業成長という収益源泉を持つ株式投資の必要性は依然大きい、ということでした。

では、具体的に今後の株式運用をどう進めていったらいいのか。金武さんは、リスク当たりのリターン、つまりリスク効率性をいかに向上させるかが大事と強調されていました。

金武 効率化の基本としては、やはり分散投資が重要です。株式運用では、前回お示しした下の株式ファクター(要素)にバランス良く分散投資することが大きなポイントになると申し上げました。

  • 株価が割安と考えられるバリュー株
  • 利益成長性が高いと考えられるグロース株
  • 利益や財務の質が高いと考えられるクオリティ株
  • 株価変動性が相対的に低いとされる低ボラティリティ株
  • 企業規模(株式時価総額)が相対的に低いとされる小型株
  • 新興国の企業が発行するエマージング株

ひとつの銘柄に、複数のファクターが当てはまる場合もあります。これらのファクターは分類の要素が違うので、リターン源泉やリスク特性が異なります。また特定のファクターに着目した運用手法、例えば「バリュー株運用」といったものを運用スタイルと呼びます。

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