企業年金を担う人々の素顔に迫る新企画「知りたい! 隣の企業年金」。朝日新聞企業年金基金の常務理事を務めていた阿部圭介氏が、常務理事や運用執行理事など資産運用を担う方々にインタビューしていきます。第2回は、日本高速道路企業年金基金の荻原勉常務理事・運用執行理事にお話をうかがいます。

当初は「5:3:3:2規制」

日本高速道路企業年金基金(東京都千代田区紀尾井町)は、かつての日本道路公団である東日本、中日本、西日本の各高速道路株式会社、いわゆるNEXCO(ネクスコ)3社を母体とする。1986年に日本道路公団に入社した荻原勉(おぎわら・つとむ)さんは、厚生年金時代の基金も経験し、今回で3度目の勤務となる。
日本高速道路企業年金基金常務理事・運用執行理事 荻原勉氏
日本高速道路企業年金基金
常務理事・運用執行理事
荻原勉さん

志望して母体の道路公団から基金に移られたとか。

荻原 ええ。入社9年目の1995年7月に前身の建設関係公団厚生年金基金に裁定係長として着任しました。道路公団はいい会社だったのですが、独特の狭い業界でした。

大学時代の友人たちと話していて、一般企業はもっとダイナミックな動きをしている。「もっと汎用性のある業務経験をしたい」というのが動機でした。

当時の基金は、資産運用などどういった状況だったのですか。

J-MONEYカンファレンス 日本における低流動性オルタナティブ投資の最新動向

荻原 直接運用に携わったわけではありませんが、当時はいわゆる「5:3:3:2規制」という国の運用規制がありました。国内債券などが5割以上、国内株式が3割以下、外貨建て資産が3割以下、不動産が2割以下――という縛りががっちりかかっていて、基金独自の運用はほぼ皆無だったと記憶しています。信託銀行が6、生命保険会社が4の割合で資産運用は「お任せ」。それでも年間利回り5%以上で回っていた時代です。

その後、母体に戻り2010年10月から2013年10月まで、建設関係法人厚生年金基金と名称が変わった基金で事務局長を務めた。同基金は2017年、国に代わって運営・支給していた国の厚生年金の一部である「代行部分」を国に返す代行返上を経て、同年5月に日本高速道路企業年金基金が新たに発足。荻原さんは2019年8月に常務理事・運用執行理事に就任した。

代行返上してまもなくの常務理事就任。相当大変だったのでは、と想像します。

荻原 本当に大変でした。代行返上と構成事業所の変更で、1600億円程度あった資産が400億円ほどに大幅に減少しました。おまけに代行返上時に資産をすべて清算・キャッシュ化して、アベノミクスのタイミングで徐々に投資を開始したので、株価上昇の恩恵はほとんど受けられませんでした。

この記事は会員限定です。

会員登録後、ログインすると続きをご覧いただけます。
新規会員登録は画面下の登録フォームに必要事項をご記入のうえ、登録してください。

会員ログイン
 
  
新規会員登録(無料)
利用規約

第1条(本規約)

株式会社エディト(以下「当社」とします)は、当社が提供する「J-MONEY Online」(以下「本サイト」とします)について、本サイトを利用するお客様(以下、「会員」とします)が本サイトの機能を利用するにあたり、以下の通り利用規約(以下「本規約」とします)を定めます。

第2条(本規約の範囲)

本規約は本サイトが提供するサービスについて規定したものです。

第3条(会員)

本サイトの会員は、機関投資家や金融機関の役職員、事業会社の経営者・財務担当者、その他金融ビジネスに携わる企業や官公庁、研究機関などの役職員、もしくは専門家のいずれかに該当していることを条件とし、登録の申し込みを行うには、当社が入会を承諾した時点で、本会員規約の内容に同意したものとみなします。なお、申込に際し虚偽の内容がある場合や本規約に違反するおそれがある場合には、当社は会員登録を拒否もしくは抹消することができます。

第4条(ユーザー名とパスワードの管理)

ユーザー名およびパスワードの利用、管理は会員の自己責任において行うものとします。会員は、ユーザー名およびパスワードの第三者への漏洩、利用許諾、貸与、譲渡、名義変更、売買、その他の担保に供するなどの行為をしてはならないものとします。ユーザー名およびパスワードの使用によって生じた損害の責任は、会員が負うものとし、当社は一切の責任を負わないものとします。

第5条(著作権)

本サイトに掲載された情報、写真、その他の著作物は、当社もしくは著作物の著作者または著作権者に帰属するものとします。会員は、当社著作物について複製、転用、公衆送信、譲渡、翻案および翻訳などの著作権、商標権などを侵害する行為を行ってはならないものとします。

第6条(サービス内容の停止・変更)

当社は、一定の予告期間をもって本サイトのサービス停止を行う場合があります。 会員への事前通知、承諾なしに本サイトのサービス内容を変更する場合があります。

第7条(個人情報の取扱い)

当社は、会員の個人情報を別途オンライン上に掲示する「プライバシーポリシー」に基づき、適切に取り扱うものとします。

必須 私は、利用規約およびプライバシーポリシーに同意したうえで、会員登録を申し込みます。

本サイトからのメールは「●●●●●●@j-money.jp」という形式のメールアドレスで送信いたします。メール規制の設定をされている方は、「j-money.jp」のドメインからのメールを受信できるよう設定をお願いします。

必須=必須項目