2024年第1四半期GDPの詳細の発表を控え、弊社はリバランシングの状況を検証し、経済の両面から復活の兆しを見出しました。フランスとスペイン(合わせてユーロ圏のGDPのおよそ3分の1を占める)がすでに発表したデータに基づくと、昨秋まで6%を上回っていたGDPデフレーター(家計、政府、企業に影響する国内で生じたインフレの広範な指標)は、第1四半期には4%程度に低下する可能性が高くなっています。同時に、個人消費支出の伸びは緩やかに加速して年率約1.5%になると見られ、実現すれば2022年春以来最も力強い成長ペースとなります。

経済活動の回復と同時にインフレ率が低下していることから、これらのデータには、ECBに6月の利下げ開始を躊躇させるような要素は見当たりません。政策理事会のメンバーはすでに、前回の利上げサイクルの最後に行われた25bpの「保険的」引き締めを緩めることの正当性をほのめかしています。いずれにせよ、18カ月にわたり事実上ゼロ成長が続いた後では、インフレ上昇懸念をかき立てることなく内需が拡大する余地は十分にあるはずです。

成長率の上昇とインフレ率の低下というこの組み合わせは、投資家にとって景気サイクルの中で最も穏やかな局面であることが多いため、広く歓迎されると思われます。

6月以降のECBの利下げペースはどうなる?

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