欧州債務危機の長期化を背景として、世界的に景気回復は鈍化。主要国が軒並み金融緩和に踏み切るなど、円高脱却の糸口は見えない。こうした情勢をM&Aなど海外投資のチャンスと見る動きが日本国内では鮮明になっている。今回で22回目となる東京外国為替市場調査の結果を分析する。(前川聡)
※各金融機関のコメントや通貨別ランキングなどは誌面に掲載。

総合評価では国内勢優勢、エマージング通貨が堅調

2011年後半からの外国為替市場は、欧州債務危機や各国の金融政策に一喜一憂しつつも、ボラティリティの低い相場環境が続いている。

ドル/円相場では、2011年10月31日早朝に戦後最高値の75円32銭まで円高が進み、日銀が同日中に円売り介入を実施。2012年2月には、日銀の資産買入等基金増額の発表とテクニカル的な転換点が重なり、一時84円台にのせる場面もあったが、円安トレンドは続かずに終わった。

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