「利上げ到達点上昇」は軽視できず

美和 卓
野村證券
経済調査部長
美和 卓

2022年10月21日付の米ウォールストリートジャーナル(WSJ)紙が報じた「12月FOMC(連邦公開市場委員会)で、利上げペースを緩める可能性を巡りどのようにシグナルを発するべきかを米FRB(米連邦準備理事会)が討議する公算が大きい」とする記事を契機として、米国債市場では利回りのピークアウト感が生じ始めた。

米国財務省証券10年債利回りは2022年10月24日の4.24%をピークに、同11月末にかけては一時3.7%弱まで低下した。同11月10日に公表された10月分米国CPI(消費者物価指数)におけるインフレ率の低下が、市場の米利上げの減速期待や米市場金利のピークアウト感にさらに拍車をかけるものとなった印象だ。

利上げ減速の可能性については、2022年11月FOMCの議事録において、「かなりの多数」の参加者から、利上げペースを遅らせることが「近いうちに適切になるだろう」との認識が示されたとされ、前述のWSJ報道を裏付ける格好となった。一方で、同議事録では、「様々な」参加者が、予想される政策金利の到達点が「以前の予想よりも幾分高くなった」との認識を示したとしている。

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