前回の「オルタナティブ編」第2回では、オルタナティブ運用の代表的戦略であるヘッジファンドを採り上げ、その成り立ちやリターンの創出方法などについて学びました。ただ、ひとくちにヘッジファンドといっても、多くの種類があります。そこで今回は、ラッセル・インベストメントの金武伸治さんにヘッジファンドの種類を整理していただき、それぞれの効用や、運用する上での留意点などを伺っていきます。

投資対象・手法とも多様

過去2回のご説明をおさらいしてみます。

  • ヘッジファンドの歴史そのものは結構古く、1950年ごろに誕生
  • 日本の企業年金に普及し始めたのはITバブルが崩壊した2000年代初頭
  • 市場全体が下げ相場であっても利益が見込めるとの期待が背景
  • 最初に普及した戦略は、株式の買い持ちと売り持ちを併用する「株式ロングショート」

以上のようなことだったと思いますが、現在私たちが目にするヘッジファンドは非常に種類が多いですよね。

金武 そうですね。株式や債券など多くの投資対象があることに加えて、ヘッジファンドは投資手法もさまざまですから、戦略の種類が多くなります。まずは、どのような戦略分類があるのか見ていきましょう。

図表1は、Hedge Fund Research (HFR)が定義するヘッジファンド戦略の分類です。これは大分類で、それぞれの中に具体的な個別戦略が存在します。

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