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グリーンファイナンスは停滞から抜け出せるのか?
原油ショックのなかで考えるグリーンファイナンスの未来

エグゼクティブ・フェロー
中空 麻奈氏
米国とイスラエルがイランに攻撃を仕掛け、イランが反撃する――。戦争勃発の当初こそ、希望的観測を込めて「短期に終結するであろう」だったのが、事態がだんだんエスカレートしていくにつれ、「それぞれの国にどんな影響があるのか」「我々の暮らしにはどんな影響が出るのか」と喧々諤々(けんけんがくがく)となっていることは承知のことであろう。
原油価格が上がれば、物価高→生活苦へと繋がるのは簡単な構図で、あとは、どのくらい長きにわたって影響が続くのかが焦点になる。輸送コストの値上がりなどにまで影響が出るにおよび、企業業績にも少なからず影響があるとみられるが、それを国がどこまで財政で負担するかで、目先の影響度合いは変わることになるだろう。
しかし、ホルムズ海峡の封鎖がどこで解かれるか、どの国がうまい交渉に持ち込めるのか、正直わからない。さらに米国トランプ大統領の一言で生じる金融市場のボラティリティをうまくかわすのは困難だ。しばらくは株式市場も為替市場も右往左往することになるであろう。
さらに、原油が毎度政争の具(ぐ)に使われる状況に鑑みれば、国家として再生エネルギーなど別のエネルギーにポートフォリオを入れ替えるべきではないか、という発想にもなりやすい局面のはずだ。しかし、現実には「原油をどう確保・維持していくか」にしか、議論が発展しないのはなぜなのだろうか。
こうした現状を踏まえて、いまグリーン・ファイナンス市場の今後を考えてみるのは興味深いと考えた。「どうすれば市場の伸びの停滞から抜け出せるのか」の糸口も含めて、整理をしてみたい。
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