Nuveen Green Capital 自治体の徴税力と豊富な民間資本を掛け合わせ、米国不動産のレジリエンス強化を実現する新たな資産クラス「C-PACE」とは
金利の変動やマクロ経済の不透明感が続く金融市場において、機関投資家はパブリック市場とプライベート市場の垣根を越え、よりレジリエントなポートフォリオ構築につながる投資機会を模索している。そうしたなか、多様なニーズを満たすオルタナティブ・クレジット資産として米国で急成長を遂げているのが「C-PACE」だ。C-PACE市場を切り拓いた第一人者であるNuveen Green Capital(NGC)の最高経営責任者 兼 最高投資責任者 アレクサンドラ・クーリー氏が2026年3月11日、J-MONEYの取材に応じた。
C-PACE(Commercial Property Assessed Clean Energy=商業用不動産評価クリーンエネルギー)は、商業用不動産における脱炭素化・エネルギー利用効率化に向けた改善プロジェクトに対して、民間資金による長期・低金利の融資を提供するプログラムのこと。不動産所有者は同プログラムを通じ、低コストで長期かつ固定金利の融資を受けることが可能になる。
米国の州・地方政府と民間金融機関が官民パートナーシップを組んで不動産オーナーへ提供しており、特別課税(special assessment)の収入によって融資が返済・担保される仕組みを持つことから、C-PACEの融資債権は破産・差し押さえなどで消滅することはない。対象不動産の資本構造(キャピタルスタック)のなかで、シニア・レンダー(既存の抵当権者)の延滞分に対して優先弁済される地位を有する。
取材時点(2026年3月)でC-PACEを制度として導入しているのは米国のみだが、英国でも導入が計画されている。
・改装および用途変更
・太陽光発電および再生可能エネルギー
・ブリッジローン(つなぎ融資)および資本の再構成
10年で制度導入が5州→40州に拡大

最高経営責任者 兼 最高投資責任者
アレクサンドラ・クーリー氏
C-PACE市場発展の第一人者だと伺っている。どのようにしてC-PACEに取り組むようになったのか。
クーリー 幼少期から屋外で過ごすことが多く、もともと環境問題について関心を持っていた。大学の卒業論文では、「気候変動に対処するため、民間セクターのビジネスモデルがいかに重要な役割を果たしうるか」を研究し、発表した。この過程で、ビジネス的な成功と気候変動対策への貢献が決して相反するものではないとの信念を抱くようになった。
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