学校法人・金融法人の担当者必見! 機関投資家ゼロからの資産運用 【プライベート・アセット再入門】第2回 プライベート・エクイティの肝は「企業の成長」〜市場から離れて長期的に価値創造
新シリーズ【プライベート・アセット再入門】第2回の今回は、プライベート・アセットの代表格、プライベート・エクイティ(PE)について、改めて根本的な部分から特徴や投資意義まで深掘りしていきます。ラッセル・インベストメントの藤井春登さんにやさしく、詳しく解説していただきます。
PEと上場株を比較する好機
2025年はトランプ米大統領による関税が世間を大いに騒がせましたが、2026年に入っても米国によるイランへの攻撃などで、市場は大きく揺れ動いています。実際に株式市場は原油先物市場とともに乱高下しました。こんな状況の時に、PEはどんな反応を見せるのですか。
藤井 金融市場の不確実性は恐怖指数(VIX)の高まりとなって現れ、市場のボラティリティつまり価格変動幅は大きく拡大しています。しかし、短期間の大幅な市場変動は、往々にして、企業の本源的価値の増大・縮小ではなく、投資家が悲観又は楽観の両極端に陥った状態で株式を市場で売買することで発生します。企業の本源的価値が大きく毀損しない限り、非上場であるPEへのダメージは限定的と考えます。PEは短期的な市場変動から避難しやすい資産クラスと言えるでしょう。その意味で最近の投資環境は、PEと上場株式を対比して議論するには適したタイミングかもしれません。
上場にメリットとデメリット
そもそも企業が株式を上場する目的は何ですか。
藤井 企業が上場するメリットは
①市場から多額の資金調達をしやすくなる
②株主が持分を売却しやすくなる
③上場することによって知名度などのステータスを高められる
といった点です。
一方で、東京証券取引所は上場企業に対して「資本コストや株価を意識した経営」を要請しています。
株価は分かりますが、「資本コスト」とは何ですか。
この記事は会員限定です。
会員登録後、ログインすると続きをご覧いただけます。新規会員登録は画面下の登録フォームに必要事項をご記入のうえ、登録してください。















