会員限定
「隣の企業年金」第43回 大阪鉄商企業年金基金──OCIOは「もう一人の常務理事」〜資産の25%運用委託、コンサルタント対象は全資産
大阪鉄商企業年金基金を訪ねました。主に大阪府下の鉄鋼問屋や鋼材販売業者が加入する総合型の基金です。同基金は2025年4月、年金資産の運用の一部をOCIO(Outsourced Chief Investment Officer)サービスに委託しました。OCIOはかなり知られてきましたが、企業年金で実際に採用された例は少なく、総合型では極めてレアケースだと思います。先んじて導入した経緯や効用、そして企業年金基金の単独・連合型と総合型の違いなどを、大手電機メーカー企業年金基金から転身した石原昌彦常務理事に伺いました。

大阪鉄商企業年金基金の概要
- 所在地/大阪市西区新町1丁目
- 発足年月/2017年4月
- 事業所数/98
- 資産総額/44億円
- 加入者/4400人 受給者/980人
- 予定利率/2.0% 期待運用収益率/3.4%
- 直近の収益率/5.7%
(いずれも2026年3月末現在)
電機大手の企業年金基金から転身
石原さんは、大手電機メーカーの企業年金基金で運用執行理事を長く務められていたと聞きました。
石原 はい。運用執行理事などを11年担当したあと、2020年9月に当基金に常務理事として赴任しました。
なぜ転身されたのですか。
石原 2018年に前職で定年となり、再雇用で後進の指導に当たっていました。でも、自分としてはまだまだ現役。どうしても一線で働きたかったのです。そういう意向を周囲に伝えていたところ、取引銀行の方から大阪鉄商を紹介してもらったのです。
単独型の大規模年金から、小規模の総合型では相当な違いがあったのではありませんか。
石原 その通りです。前職の基金では年金資産は2000億円から3000億円の規模。それが、こちらに移ってきたら40億円でした。もちろん、規模の違いは想定していました。しかし、全く想定外の問題を抱えていたのです。
ポートフォリオに「爆弾」
といいますと。
この記事は会員限定です。
会員登録後、ログインすると続きをご覧いただけます。新規会員登録は画面下の登録フォームに必要事項をご記入のうえ、登録してください。













