前回は株式編の第1回として、企業年金運用にとっての株式投資の意義について、ラッセル・インベストの金武伸治さんに俯瞰的にご説明いただきました。債券の利回りだけでは、予定利率や目標リターンの達成が難しい中で、企業成長という収益源泉を持つ株式投資の必要性は依然大きい、ということでした。

では、具体的に今後の株式運用をどう進めていったらいいのか。金武さんは、リスク当たりのリターン、つまりリスク効率性をいかに向上させるかが大事と強調されていました。

金武 効率化の基本としては、やはり分散投資が重要です。株式運用では、前回お示しした下の株式ファクター(要素)にバランス良く分散投資することが大きなポイントになると申し上げました。

  • 株価が割安と考えられるバリュー株
  • 利益成長性が高いと考えられるグロース株
  • 利益や財務の質が高いと考えられるクオリティ株
  • 株価変動性が相対的に低いとされる低ボラティリティ株
  • 企業規模(株式時価総額)が相対的に低いとされる小型株
  • 新興国の企業が発行するエマージング株

ひとつの銘柄に、複数のファクターが当てはまる場合もあります。これらのファクターは分類の要素が違うので、リターン源泉やリスク特性が異なります。また特定のファクターに着目した運用手法、例えば「バリュー株運用」といったものを運用スタイルと呼びます。

この記事は会員限定です。

会員登録後、ログインすると続きをご覧いただけます。
新規会員登録は画面下の登録フォームに必要事項をご記入のうえ、登録してください。

会員ログイン
新規会員登録(無料)
利用規約

第1条(本規約)

株式会社エディト(以下「当社」とします)は、当社が提供する「J-MONEY Online」(以下「本サイト」とします)について、本サイトを利用するお客様(以下、「会員」とします)が本サイトの機能を利用するにあたり、以下の通り利用規約(以下「本規約」とします)を定めます。

第2条(本規約の範囲)

本規約は本サイトが提供するサービスについて規定したものです。

第3条(会員)

本サイトの会員は、機関投資家や金融機関の役職員、事業会社の経営者・財務担当者、その他金融ビジネスに携わる企業や官公庁、研究機関などの役職員、もしくは専門家のいずれかに該当していることを条件とし、登録の申し込みを行うには、当社が入会を承諾した時点で、本会員規約の内容に同意したものとみなします。なお、申込に際し虚偽の内容がある場合や本規約に違反するおそれがある場合には、当社は会員登録を拒否もしくは抹消することができます。

第4条(ユーザー名とパスワードの管理)

ユーザー名およびパスワードの利用、管理は会員の自己責任において行うものとします。会員は、ユーザー名およびパスワードの第三者への漏洩、利用許諾、貸与、譲渡、名義変更、売買、その他の担保に供するなどの行為をしてはならないものとします。ユーザー名およびパスワードの使用によって生じた損害の責任は、会員が負うものとし、当社は一切の責任を負わないものとします。

第5条(著作権)

本サイトに掲載された情報、写真、その他の著作物は、当社もしくは著作物の著作者または著作権者に帰属するものとします。会員は、当社著作物について複製、転用、公衆送信、譲渡、翻案および翻訳などの著作権、商標権などを侵害する行為を行ってはならないものとします。

第6条(サービス内容の停止・変更)

当社は、一定の予告期間をもって本サイトのサービス停止を行う場合があります。 会員への事前通知、承諾なしに本サイトのサービス内容を変更する場合があります。

第7条(個人情報の取扱い)

当社は、会員の個人情報を別途オンライン上に掲示する「プライバシーポリシー」に基づき、適切に取り扱うものとします。

必須 私は、利用規約およびプライバシーポリシーに同意したうえで、会員登録を申し込みます。

本サイトからのメールは「●●●●●●@j-money.jp」という形式のメールアドレスで送信いたします。メール規制の設定をされている方は、「j-money.jp」のドメインからのメールを受信できるよう設定をお願いします。

必須=必須項目