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株式 一変した生活様式で回復銘柄は二極化。財務重視やグロース選好に見直し
年度末にかけ企業業績は回復へ
2020年度第1四半期(4~6月期)の実質GDP(国内総生産)は年率換算で27.8%減となり、リーマン・ショック後の17.8%減を超える戦後最大の落ち込みとなった。同年度第1四半期の企業業績も同様の落ち込みを見せ、東証1部主要企業(除く金融)で見ると前年同期比19.7%の減収、62.0%の営業減益となった(図表)。内訳では、増益を達成した企業の比率は25%程度に過ぎず、減益が約半数、赤字となった企業が25%程度とかなり厳しい内容だった。
ただ、事前のアナリスト予想で好業績が見込まれた企業ではそれを上回る着地を見せたり、減益や赤字を見込まれた企業でも想定より悪くなかった企業が多かったというポジティブ面もあった。これは大きな悪材料があるとアナリストは保守的な見通しを示すことがあり、第1四半期決算が典型的に当てはまったと考えられる。2020年8月以降の株式市場では事前予想が芳(かんば)しくなかったことから株価が低迷していた銘柄で、着地がそこまでひどくなかった銘柄の買い戻しが進んだ。
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