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マクロ経済 バフェット指数でみたコロナショックとバブル
バブルの尺度は難しいが
以下の図表は株式市場の時価総額とGDPの比をとったもので、バフェット指数とも称される。この指標は、実体経済に対する資産価格の比率であり、実体経済に対する資産価格の拡張の度合い、すなわちバブルの可能性を示したものだ。具体的には、米国のウィルシャー5000指数の時価総額を名目GDPで割ったものである。
昨年来、株式市場が史上最高値を更新するなかで、米国のバフェット指数は2020年の年初にかけて160の高値を付けた。その後、2月以降、コロナショックで急落したものの、6月にかけて再び160の高値に戻った。2020年の160超えの水準は歴史的に見ても2000年代初のITバブル時期を上回る水準だ。単純にNYダウやナスダックが史上最高値を更新したことに止まらず、過熱感を帯びた状況を示したものと考えられる。
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