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トータルアセットデザイン 代表取締役社長 寺本氏インタビュー 世界経済のリスク、現在は深刻化の「入口」〜投資家は「リスク総量」の管理徹底を
米国・イスラエルによるイラン侵攻を契機に突如、原油危機に見舞われた世界経済。その危機の度合いと、日本の機関投資家が取るべきスタンスは。ヘッジファンド運用の先駆けであり、現在は企業年金や学校法人の運用コンサルタントを務めるトータルアセットデザインの寺本名保美社長に聞いた。(聞き手:阿部圭介J-MONEY 論説委員)
<寺本氏が指摘する世界経済の現在地と投資の要諦>
■今の世界経済は、カネと資源を巻き上げ膨張し続ける「トルネード状態」
■資金は巨大テックに集中。負債の多くはオフバランスで外から見えづらい
■資金の主な担い手がプライベートクレジット。高金利が続くことなどによる潜在的リスクが存在
■世界経済のリスクは5段階中3段階の「入口」付近
■長期投資はイノベーションによる経済成長が見込めるため、スタンスは継続。短期的にはクレジットのリスクが大きい。機関投資家は自身の「リスク総量」を見極め、管理を徹底する必要
■資金は巨大テックに集中。負債の多くはオフバランスで外から見えづらい
■資金の主な担い手がプライベートクレジット。高金利が続くことなどによる潜在的リスクが存在
■世界経済のリスクは5段階中3段階の「入口」付近
■長期投資はイノベーションによる経済成長が見込めるため、スタンスは継続。短期的にはクレジットのリスクが大きい。機関投資家は自身の「リスク総量」を見極め、管理を徹底する必要
現在の混乱は空前の「実需」と資金不足が要因
トータルアセットデザイン
代表取締役社長
寺本 名保美氏1986年、野村證券に入社。国内債券のディーリングや法人営業を担当。1990年リーマンブラザーズ東京支店に入社。その後、チェースマンハッタン東京の証券部門を経て1998年、トータルアセットデザイン設立に参画。2014年から現職。
危機の諸相を伺う前に、現在の世界経済を俯瞰していただきたい。
寺本 一言で言うと「カネと資源を巻き上げ膨張し続ける」イノベーション経済、と表現できる。「SaaS の死」、つまり自律型AI(人工知能)の台頭でクラウド型ソフトウエア(SaaS)の需要が減ることになどによる既存ビジネスモデルへの疑義と、データセンター関連投資の急拡大によって、アマゾンやマイクロソフトといった一部のハイパースケーラー(大手IT企業)に資金と投資が集中し、それらが循環しつつ拡大している。
世界経済が成長するのは良いことだが、成長の「元手」が逼迫する恐れがあると。
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