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フランス総選挙:3つのポイント
先月は欧州議会選挙についてをまとめた。今回は第一回投票6月30日に控えたフランス総選挙についてである。7月にはイギリス選挙や東京都知事選もあるし、9月には日本でも自民党総裁選が、11月には米国大統領選挙がある。世界中がリスクを感じつつも、ゴルディロックス的相場のただ中にいる傍らで、選挙が次々行われる。リスクに発展するかを見るためにも、それぞれの概要は抑えておきたい。
フランス総選挙のイロハ
フランス議会下院にあたる国民議会の議員577名を選出する一般投票で、各区から1人を選ぶ小選挙区制。6月30日に第一回投票を実施するが、当選のためには、各選挙区で投票数の50%超、かつ区内の登録有権者数の少なくとも25%相当の票を獲得する必要がある。
ちなみに2022年の総選挙では、第一回投票で決着したのはわずか5選挙区で、基本的には二回目の投票がある。第二回投票は7月7日で、第一回投票で登録有権者の12.5%を超える票を獲得した候補者が再度進出できる(候補者が1人のときや、あるいは誰も12.5%を得票できなかった時には、上位2候補の決選投票が実施される)。最多の票を得た候補が当選し、この時の得票率に最低基準はない。
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