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ゲートキーパー最前線 第1回 「専門性の深さ」と「選択肢の多さ」の双方が求められる
世界的な低金利や投資対象資産の拡大など、年金基金の運用環境は複雑化の一途をたどる。そんな中、機関投資家に対して運用アドバイスやファンドの提案、投資一任契約を結んでポートフォリオ全体あるいは一部の運用を担う専門家「ゲートキーパー」に対するニーズが多様化している。連載「ゲートキーパー最前線」第1回では、三菱UFJ信託銀行 年金運用部の川崎龍一氏に、実務者から見た企業年金の運用トレンドや信頼できるゲートキーパーの要件などを聞いた。
ファンド選定が運用成果を左右するオルタナティブ分野で注目
「三人寄れば文殊の知恵」という言葉がある。世界的な低金利などを背景に年金資産の運用環境が一層高度化・複雑化の様相を呈する中、安定した年金運用への貢献を目指すのが、基金の意思決定者、運用委託先のファンドマネージャー、そして「ゲートキーパー(以下、GK)」である。
GKは、ファンドオブファンズのマネージャーのように特定分野の運用を担当する専門家と定義とされることが一般的だ。しかし、現実には機関投資家のポートフォリオ全体の運用についてアドバイスを行ったり、投資一任契約に基づいて運用を代行したりするGKも多い。
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