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米長期金利上昇によるドル高は短命に終わる
- トリプルブルーでも米財政赤字は大幅に拡大
- 期待インフレ率の上昇が米長期金利を押し上げ
- 実質短期金利の観点からドルには多大な下落余地
- ドル円相場は年末までに90円を目指す
回避された米政治のねじれ
すでに報じられている通り、2021年1月5日にジョージア州で行われた決戦投票の結果、連邦議会上院においても民主党が多数派となった。この結果、筆者が前提としていた議会のねじれによって、増税案が否決され米財政赤字の拡大テンポが一段と加速するというストーリーは崩れた。しかし、バイデン政権の極めて拡張的な財政政策によって、財政赤字が拡大しドルが下落するという筆者のメインシナリオに変更はない。同14日に発表された1.9兆ドルの景気対策に加えて、同政権は2月に経済再建策を表明するだろう。
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