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5周年を迎えた「Fearless Girl」キャンペーン 取締役会におけるジェンダー・ダイバーシティが浸透
女性のキャリア開発が不十分な領域も存在
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが進める「Fearless Girl(恐れを知らぬ少女)」キャンペーンが、2017年の開始から5周年を迎えた。この活動は、企業のリーダーシップにおけるジェンダー・ダイバーシティの重要性の認識を高め、取締役会に1人以上の女性役員を起用するという当社の最低限の期待に関心を持ってもらうことを目的として始まり、キャンペーンの象徴として「Fearless Girl」像が、 2017年の国際女性デーの前夜にニューヨークの金融街の中心に設置された。
キャンペーン開始から5年目を迎えた現在、世界における取締役会のジェンダー・ダイバーシティに対する認識は大きく変化した。
図表1はキャンペーンが開始された2017年以降に、取締役会に女性がいないと当社が特定した1,486社の企業の中で、我々の要請に応じ新たに女性取締役を採用した企業の数と、取締役会のダイバーシティが不十分との理由で当社が取締役の選任に反対票を投じた企業の数の推移だ。この図からは、当社が地域事情を考慮しながら段階的に対応を進めた過去5年の間に、企業における女性取締役の採用が右肩上がりに推移し、一方で反対票を投じた企業数は減少傾向となっていることが分かる。取締役会におけるジェンダー・ダイバーシティが世界の企業に浸透しているといえるだろう。
【図表1】Fearless Girl(恐れを知らぬ少女)キャンペーン開始以降の当社議決権行使実績と女性取締役を採用した企業の推移
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