伝統資産との分散効果に加えて、流動性などを犠牲にする代わりに高めのリターンが期待できるプライベートアセットが引き続き注目を集めている。アセットクラスはプライベートエクイティやプライベートデット、不動産、インフラに加え、近年は森林や農地など、その選択肢は広い。市場の概観や各資産の動向、年金基金など国内の機関投資家が注目すべき理由を関係者に伺った。
コロナ禍でも根強い人気のPE。待機資金の増加で割高傾向が強まる
2010年から日本の投資家のPE(プライベートエクイティ)投資をサポートしてきたアーク東短オルタナティブ 代表取締役社長の古屋武人氏は、同アセットの投資環境を概観する上で、①ファンド募集総額、②ドライパウダー(投資待機資金)、③EV/EBITDAマルチプル――の3つの動きに着目する。
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