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マクロ経済 基軸通貨性を高める米ドル。米国にメリットも新興国は依存状態
冬の来ない「アリとキリギリス」
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経済調査本部長 チーフエコノミスト
河野 龍太郎
1971年のニクソンショックから50年が経過したがドルの基軸通貨性はむしろ増している。米国GDP(国内総生産)の世界シェアが低下する一方で、グローバル経済はドル化がますます進んでいる(図表)。新型コロナウイルス危機への対応でドル国債が大量に発行されたが、世界中の人々が「紙の約束」に過ぎないドル国債を喜んで保有するから、ドル金利は低い水準のままだ。
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