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REIT グローバルREITは2022年にかけ、年率平均4~5%の利益成長を見込む
NAV対比での割安感は解消
2019年に入り、グローバルREIT(不動産投資信託)のパフォーマンスは良好だ。年初から4月末までに約13%上昇した。REITが保有する不動産の時価と比べた株価の指標であるNAV(純資産価値)で見ると、2018年末にはNAV対比で約10%のディスカウントであったものが、現在は4%程度のプレミアムだ。
これは長期的に見た平均的な水準に近い。過去にグローバルREITのNAV が長期平均を下回る水準であったいくつかの時期を振り返ると、その後、割安感が解消されている。2019年1月~4月末までもその一例だ。
ラサールは30年以上にわたって実物不動産およびREIT の両方でグローバルに投資を行ってきた経験から、REIT 価格とREIT が保有する実物不動産価値は長期的には近似することを確信している。
最近のREIT価格の上昇で、実物不動産価値とREIT価格の差は過去3年間で最も近づいた状況だ。世界中の機関投資家が、現在も米国の実物不動産への投資を検討している。その最大の理由は安定したインカムリターンだ。
米国のコア型不動産ファンドの代表的指標であるODCE(Open‐end Diversified Core Equity)インデックスのリターン推移を見ると、今後は高いキャピタルリターンは期待できないものの、インカムリターンは安定的だ(下図)。
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