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「コロナワクチントレード」における円の反発はいつか?
- ワクチン接種件数と対円相相場のグラフは酷似
- 接種進捗が景況感改善を通じて通貨上昇を演出
- 3月に入りバイデン政権の接種プログラムが始動
- 日本の景況感改善と円の買戻しは年央以降か
【図表】主要国のワクチン接種件数と主要国通貨の対円相場の推移
ワクチン接種件数と対円相相場のグラフは酷似
上図は、主要国における新型コロナワクチン接種件数(100人当たり)を示したものである。ワクチン接種は、2020年末以来、英国、米国、EU(欧州連合)主要国の順位で進捗してきた。直近での件数は、英国が35.95件、米国が29.36件、ドイツが10.40件、イタリアが10.29件、フランスが9.47件となっている。これに対して日本のそれは0.14件と、我が国のワクチン接種は他の先進主要国に対して大幅に遅れを取っている。
下図は主要通貨の対円レートを、2021年1月1日を100として示したものである。年初来ポンド円相場の上昇が顕著で、ドル円、ユーロ円相場がそれに追随している。一目瞭然ではあるが、各国のワクチン接種件数と当該国・地域通貨の対円為替相場はとても似た動きをしている。
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