GFTNジャパン 共同創業者・代表取締役 鬼頭武嗣氏に聞く フィンテック業界の機会・リスクと日本の可能性が議論された「Japan Fintech Week 2026」
世界のフィンテック業界の連携と技術革新を推進するグローバル・ファイナンス&テクノロジー・ネットワーク(GFTN)は、2026年2月24日~27日、金融庁主催「Japan Fintech Week 2026」の公式イベントとして「GFTN Forum Japan 2026」を開催した。もともと「Japan Fintech Festival」として2023年にスタートし、今回で4回目を迎える同フォーラムには、71の国・地域から4,800人以上の政策立案者や投資家、起業家といった金融業界の関係者らが参加した。会場でGFTN Japanの共同創業者・代表取締役の鬼頭武嗣(きとう・たけし)氏に、フォーラムの注目点と今後の展望を聞いた。

共同創業者・代表理事
鬼頭武嗣氏
技術革新の波が重なる「分岐点」
今回のフォーラムは、①エージェント AI による金融サービスの進化、②資産のトークン化の最前線、③13兆ドル規模の資本フローと日本のリーダーシップ――の3本柱をテーマに掲げた。
鬼頭氏は昨今のAI(人工知能)の急速な進化を踏まえ、「自律的に判断できるエージェントAIがスマートコントラクト(ブロックチェーン上であらかじめ定めた条件に基づき自動的に契約を執行する仕組み)などのフィンテック技術と掛け合わさることで、人の手を離れて、自動的に様々な取引が行われる世界がもうすぐそこまで来ている。金融機関のあり方も金融商品も変わっていくだろう」と語り、フィンテック業界が大きな分岐点に差し掛かっていると強調する。
2026年1月にインドで開催したGFTNのフォーラムでも同様のレジーム転換の可能性が議論されており、「複数の技術革新が重なったとき、業界そのものを大きく変えうる。チャンスがある一方、予見が難しいブラックスワン的なリスクも存在しうる」と指摘した。

広がる商機と規制の空白
変化を迎えるフィンテック業界のポジティブな可能性として鬼頭氏がまず挙げるのが、新たな金融商品や取引形態の誕生だ。
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