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経済指標を読み解く 2020年2月 個人消費や設備投資など内需が弱い。消費税増税、台風もありマイナス成長が必至2019年10~12月調査・実質GDP
7~9月期実質GDPまではしっかりした動き
2019年7~9月期実質GDP(国内総生産)成長率・第2次速報値は前期比プラス0.4%、前期比年率プラス1.8%となり、第1次速報値の前期比プラス0.1%、前期比年率プラス0.2%から上方修正となった。2018年10~12月期前期比年率プラス1.0%、2019年1~3月期同プラス2.6%、4~6月期同プラス2.0%に続き4四半期連続プラス成長となった。令和への改元、消費税増税前の駆け込み需要などもプラスに働いたと見られる。
第2次速報値は第1次速報値と比べて、各需要項目がほとんど上方修正された。7~9月期の個人消費・前期比は、第1次速報値のプラス0.4%から前期比プラス0.5%へ上方修正となった。7~9月期実質住宅投資は前期比プラス1.6%と第1次速報値の同プラス1.4%から上方修正となった。7~9月期の実質設備投資・前期比は第1次速報値のプラス0.9%から、新たに加わった需要サイドの法人企業統計のデータが強かったため、第2次速報値では同プラス1.8%へと大幅に上方修正され、2四半期連続の増加となった。
7~9月期民間在庫変動の実質・前期比寄与度は、マイナス0.2%と第1次速報値のマイナス0.3%から上方修正となった。7~9月期実質政府最終消費支出は、前期比プラス0.7%で第1次速報値の同プラス0.5%から上方修正された。7~9月期実質公共投資は第1次速報値のプラス0.8%から同プラス0.9%に上方修正された。公的在庫変動の実質・前期比寄与度はマイナス0.0%で第1次速報値と変わらなかった。
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