マニュライフ・インベストメント・マネジメントは2025年3月4日、「グローバル視点で探る日本市場の新展望」をテーマに、マニュライフ2025ジャパンセミナーを東京都内で開催した。金融法人や企業年金などの機関投資家が多数参加。米国トランプ政権の誕生などで大きく揺れる国際情勢の中、日本市場がどのように変化していくか――有識者やベテラン運用者の見通しを熱心に聞いていた。

冒頭、政治・経済アナリストのジョセフ・クラフト氏(ロールシャッハ・アドバイザリー 代表取締役)が「日米レジームチェンジと日本資本市場の進化」と題して講演した。その後、マニュライフ側によるセッションに移った。

【講演】再注目される円金利アクティブ戦略

利上げに伴いイールドカーブはフラット化

マニュライフ・インベストメント・マネジメント
債券運用部シニア・ポートフォリオ・マネージャー
金丸 壮史氏

説明する金丸壮史氏
説明する金丸壮史氏

日銀は【図表1】のように、2023年にイールドカーブを修正し、2024年以降は利上げに転じた。日銀は実質的に物価目標達成を宣言しており、今後は中立金利に向けての利上げを企図するだろう。また日本は、コストプッシュインフレに対して賃金がキャッチアップし、さらに物価が上昇する「粘着的な物価上昇環境」に入ったとみる。

市場の利上げ過小評価が後退し、今後は利上げに伴いイールドカーブは必然的にフラット化する。投資機会をイールドカーブ上で探ると、利下げに転じるまでの間は、デリバティブを活用した「フラットナー戦略」が有効だろう。日本の場合は、中立金利の織り込みが甘い5年をショートする、といった内容だ。短期ゾーン国債は、金利上昇に伴ってキャリーが改善しており、買い妙味が出てきた。

【図表1】日本国債の利回り推移
日本国債利回りの推移
期間:2023年2月から2025年2月
出所:BBGデータを基にマニュライフ・インベストメント・マネジメント作成
※クリックすると拡大します
【講演】日本企業の変化と超過収益機会

フリーキャッシュフローが株主リターンの源泉

Manuiife Investment Management
日本株式運用ヘッド
エドワード・リッチー氏

過去四半世紀を振り返ると、利益成長のドライバーは【図表2】のように変遷してきた。

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