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為替 Fed利下げ期待は3度目のフォールス・アラームか
2年金利差の説明力が増大?
FRB(米連邦準備理事会)による利下げ期待が急速に高まっている。本稿執筆時点(2024年8月5日)で、先物市場は9月18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での50bp(ベーシスポイント)の利下げを完全に織り込み、年末までの3回のFOMCで合計120bp程度の利下げを織り込んでいる。
7月に入ってからドル/円相場は日米2年国債金利差との相関を強めており、ドル/円相場の161円台から140円台までの急落は日米2年国債金利差の縮小でほぼ説明ができる。日銀もようやくプラスの政策金利に戻ってきたことで、円相場も2年金利差の説明力が増してきたのかもしれない。
そうなると、今後FRBが本当にどこまで利下げを行うのかは、短期的なドル/円見通しには重要となってくる。しかし、市場が織り込むFRBの利下げ期待に関しては注意を要すると思っている。なぜなら、2023年以降2回もフォールス・アラーム(誤警報)が鳴っているからだ。
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