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年金運用お悩み相談室 第6回 Q.伝統4資産とオルタナティブの配分バランスについては、どのように考えたら良いでしょうか?(ほか2質問)
読者アンケートに寄せられたり、編集部が取材する上で耳にしたりした年金運用のお悩みについて、年金運用コンサルタントとして活躍するニッセイ基礎研究所の徳島勝幸氏に尋ねます。
Q.伝統4資産とオルタナティブの配分バランスについては、どのように考えたら良いでしょうか?
代替資産の取り扱いに正解はない
オルタナティブ資産は、字義の通り、伝統的な運用資産を代替する投資対象です。したがって、小額の場合には、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などが採用しているように、それぞれの資産特性に応じて類似する伝統的資産区分に含めて管理し、別途、オルタナティブ資産の総額を把握するという取り組みが、分かりやすいでしょう。しかし、オルタナティブ資産の総額が大きくなり、多様なオルタナティブに投資するようになれば、オルタナティブ資産を別枠として管理することが適切になるでしょう。
ただし、ヘッジファンドを含む様々なオルタナティブ資産を一括して管理することは、必ずしも資産の特性を適切に把握するものではない可能性があります。例えば、ヘッジファンドとプライベートエクイティ投資からなるオルタナティブ資産は、市場環境によってどちらかの特性が大きく出るでしょうし、ヘッジファンドといっても、運用手法によって収益率の出方は様々でしょう。
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