oneZero 日本の取引プラットフォームにおけるマルチアセット対応を支援する
多様な資産の取引に対し、包括的なソリューション・テクノロジーを提供するoneZero Financial Systems(以下、oneZero)が、日本市場へのコミットメントを強めている。来日した同社のCCOに、近年の取引プラットフォーム業界の動向や、日本でのビジネス展開について話を伺った。
処理速度の高速化に加え、フロントエンド多様化も焦点
近年の取引プラットフォームに対する顧客の需要や関心の変化をどのように感じているか。
アレックス 現在、様々なアセットクラスで、取引市場の高速化と複雑化が加速する。市場の取引ペースは目覚ましく向上し、大手金融機関ら流動性提供者(以下、LP)が提示価格を更新する頻度が高まった。結果、LPとブローカーとを繋ぐ取引プラットフォームには大きな負荷がかかり、処理速度が落ちるケースが散見される。当社が提供しているような超高頻度の取引を高速処理し、強化されたプライシング機能が利用できるハイパフォーマンスなプラットフォームへ移行する動きが目立っている。
同時に、複雑化する市場のトレンドに対応するため、ブローカーなどがプラットフォームにより多様な機能を求めるようになった。
例えば、高度に自動化された注文ルーティングを実装できたり、システマティックに多数のロジックによる自動ヘッジ取引を可能にするツールを利用したりする需要が高まっている。また近年では大手金融機関を中心に、B to Bだけでなくリテール顧客への流動性を配信するために、自社プラットフォームやモバイルアプリなどカスタマイズ可能な取引UI(ユーザー・インターフェース)を実装するニーズも拡大中である。
もちろん、取引データを基に市場動向や顧客の需要をよりよく知るためのデータ分析機能の高度化も引き続き最大の関心事だ。
圧倒的なデータ量を土台にAI分析ツールを進化させる
需要の変化を踏まえて、oneZeroではどのような取り組みを進めているか。
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