会員限定
株式 日本株は高値圏を維持か。リスクは米国景気の失速
業績好調持続が見込まれる日本企業
日経平均株価は2023年7月にバブル崩壊後の高値をつけたあと、やや軟調な展開が続いた。主な要因は米国のインフレ長期化を理由にFRB(米連邦準備理事会)がタカ派姿勢を維持し続けたことだ。市場の一部にあった「2023年内の利下げ期待」があっさりと否定され、それどころか米10年債利回りは一時5%を超えた。
ところが2023年11月1日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げが見送られ、直後の会見でパウエル議長が12月の利上げに関して一切触れないなどややハトの顔を見せると、米長期金利は低下に転じ11月下旬には4.4%台となった。また、開催すら危ぶまれた米中首脳会談で一定の合意を得たり、イスラエル-パレスチナ間で一時戦闘休止したりするなど外部環境が和らいだ。
こうした動きを受けて日経平均株価は11月に再び高値を更新した。株価上昇の原動力は今回も海外投資家で、11月だけで1.9兆円を買い越した。日米金利差の縮小により円安に歯止めがかかったことも海外投資家による日本株買いを誘ったのだろう。
この記事は会員限定です。
会員登録後、ログインすると続きをご覧いただけます。新規会員登録は画面下の登録フォームに必要事項をご記入のうえ、登録してください。