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株式 不透明感が増す世界情勢、適温経済がグローバル株式の支えに
企業業績改善で投資環境は良好
2020年の世界経済は、成長率が前年から上向くものの低成長が続き、インフレ率の上昇は抑制された、いわゆる「適温経済」が続こう。2020年の成長をけん引するのは、前年に経済が落ち込んだ新興国と見ている。先進国は、トランプ減税を受けた米国の高成長が落ち着く中、成長率の小幅な低下が予想される。
このように、2020年の成長見通しは、外部環境の変化や自国の政治情勢などに影響を受けやすい新興国依存であり、下方リスクはある。ただ、各国はすでに財政拡大と金融緩和を進めている。その効果が期待されることに加え、状況に応じた追加策が予想されるため、2020年の世界経済は適温状態が続く可能性が高いだろう。
世界情勢を巡る先行き不透明感は増しているものの、適温経済の下、良好な投資環境は当面続くと見ている。2020年のグローバル株式市場は製造業を中心とする企業景況感の改善に支えられるだろう。2019年末にかけて、グローバル株式市場は米中貿易摩擦の業績への悪影響を織り込む動きが一巡し、期待先行的な上昇局面となった。
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