2023年10月3日から3日間、責任投資に関する世界最大のカンファレンス「PRI in Person」が日本で初めて開催される。国内外から多くの投資家や政府関係者など1000人以上が参加予定だ。同イベントへの想いや注目ポイントをPRI 事務局 シニア・リードの森澤充世氏に聞いた。(取材日:2023年8月23日)
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PRI事務局
シニア・リード
森澤 充世氏
シティバンクなどで金融機関間の決済リスク削減業務に従事した後、環境学の研究を開始する。CDP の世界的な対象企業拡大に伴い、日本担当としてCDP に参加。2010 年にPRI 事務局の日本ネットワーク創設にあたり、日本における責任者となる。東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了。環境学博士
2023 年10 月3 日から3 日間、責任投資に関する世界最大のカンファレンス「PRI in Person」が東京都内で開催されます。
2005 年に当時の国連事務総長であったコフィ・アナン氏の提唱でスタートしたPRI(責任投資原則)は、ESG(環境・社会・企業統治)の促進・統合を支援するイニシアチブです。指針となるレポートやガイダンスを作成したり、機関投資家の資産クラスやテーマ選定を支援したりするほか、コラボレーション・プラットフォームやオンライン研修なども提供しています。足元での署名機関数は、世界60 カ国以上から5300 社超、日本では123 社に上ります(2023年9月末時点)。
従来、署名機関の間ではオンラインを通じてミーティングや意見交換を行うことが多いですが、責任投資関係者が一堂に会して学び、ネットワークを構築するために、「PRI in Person」というカンファレンスを毎年異なる場所で開催しています。2022 年のバルセロナ会合では、69カ国から1640名が現地で、822名がオンラインで参加しました。日本初の開催となる今回の東京会合でも、国内だけでなく世界中から投資家や政府関係者、NGO・NPOなど1000人以上が参加予定です。
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