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プレキンセミナー APACのオルタナティブ投資2023 世界のPE市場は鈍化の反面、アジアは回復力を示す
オルタナティブ投資の世界的なデータプロバイダーであるプレキンは、2023年7月5日に「アジア太平洋地域のオルタナティブ市場 2023年」と題したセミナーを開催した。プレキン リサーチ・インサイトAPAC バリュエーション責任者であるアンジェラ・ライ氏による基調講演のポイントをまとめた。
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リサーチ・インサイト APAC バリュエーション責任者
アンジェラ・ライ氏
ベンチャーキャピタルが牽引し、APACにおけるプライベート投資が急速に発展
プレキン リサーチ・インサイト APAC バリュエーション責任者のアンジェラ・ライ氏は、同社がまとめた「Preqin特集:アジア太平洋地域のオルタナティブ市場 2023年」レポートの内容を基に、オルタナティブ投資の主要な最新動向を紹介した。
ライ氏はまず、APACにおけるプライベート資産のAUM(運用資産残高)が2022年に2兆6000億ドルに達し、市場が大きく拡大していると説明。ベンチャーキャピタルが2018年度比で318%増と大きく市場の伸びを牽引し、アセットクラス全体では135%増となった(図表1)。
【図表1】APACにおけるプライベート市場は2018年から2022年にかけて2倍に拡大
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ライ氏は、「APACにおけるプライベート投資の平均ディールサイズは小さいため、これまでディール数は米国より多いものの、ディール額では負けていた。しかし、2022年下半期、ディール額でもAPACが米国を抜いた」と明かす。経済成長への期待にも支えられ、APAC市場はさらなる拡大が見込まれるという。
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