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株式 トランプ2.0実現なら日経平均4万円台定着か
早すぎた4万円台の達成
日経平均株価は2024年3月に史上初めて4万1000円を超えた。ところが4月に入ると一時3万7000円程度まで下落、その後も4万円を下回る水準での推移が続いている(執筆時点:2024年5月上旬)。
中東情勢の緊迫化をきっかけに投資家心理が楽観から慎重に変わり、4月19日には3年以上ぶりに日経平均株価の1日の下落幅が1000円を超えるなどスピード調整した格好だが、根本的な話としては4万円突破が少し早すぎたのだろう。
日経平均株価の適正水準を考えてみよう。予想PER(株価収益率)と日経平均の関係は図表の通りで、2024年度の約9%増益(市場予想)を加味しても、日経平均株価ベースの上限とされるPER16倍で4万2000円程度だ。つまり、4万1000円という水準はファンダメンタルズ(企業業績)から正当化できるものの、ストライクゾーン(PER14倍~16倍)の“高めいっぱい”で割高感も意識されやすい水準だと解釈できる。
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