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マクロ経済 FRBは2023年冬に利下げ転換。日銀の金融政策は現状維持か
主要国中銀は利上げの着地点を模索
世界経済の焦点は、2022年を通じ市場を席巻したインフレ加速から、景気後退へと移行しつつある。米国では、「タカ派(インフレ警戒的)」な見方が後退、逆に景気後退に対する懸念が強まっている。ただし今回の物価上昇の背景には、需要・供給サイドの要因が複雑に混在しているだけに、しばらくは高インフレと景気減速・後退が並存する状況が続くだろう。
こうした中、初動が遅れ先行を許す結果となったインフレを追走すべく、金融引き締めを進めてきた主要国の中央銀行は、2023年にかけ徐々に利上げペースを緩めつつ、政策金利の着地点(ターミナル金利)を模索する段階に差し掛かっている。
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