会員限定
インフレ・フリーのアジア通貨は買い
- 世界的なインフレのもとアジア各国の物価は安定推移
- 感染対応、生産拠点の集中、雇用重視がインフレを抑制
- 2021年10月下旬以降、アジア通貨は欧米通貨に対して堅調推移
- 中央銀行の政策的フリーハンドの有無が為替相場に反映
- 当面アジア通貨の欧米通貨に対する上昇傾向は継続しよう
世界的なインフレのもとアジア各国の物価は安定推移
世界各国でインフレが高騰する中、アジアの消費者物価(CPI)は概して安定推移している。図表1は、欧米とアジア諸国のCPIを比較したものである(2020年1月=100)。直近における各国の前年比上昇率は、米国6.8%、ドイツ5.2%、カナダ4.7%、英国4.2%に対し、韓国3.7%、中国2.3%、インドネシア1.7%、日本0.1%と、両者は明らかに二極分化している。
【図表1】欧米とアジア諸国間のインフレの二極分化
この記事は会員限定です。
会員登録後、ログインすると続きをご覧いただけます。新規会員登録は画面下の登録フォームに必要事項をご記入のうえ、登録してください。