世界は異端候補当選と「トランプ相場」に驚く
2016年11月8日の米大統領選挙の結果に、世界は2度驚いた。まず、自らを「アウトサイダー」(異端者)と呼ぶドナルド・トランプ氏が事前の予想を覆して当選したことに世界は動揺した。事実、11月9日の東京証券取引所ではトランプ氏優勢が伝わると、日経平均株価は一時1000円以上も下落し、ドル安も進んだ。ところが、11月9日未明(現地時間)のトランプ氏の勝利演説が終わると、まずドル高、その後開いたニューヨーク株式市場では米国株急伸と、手のひらを返したような「トランプ相場」が起こった。
ハートウッド・インベストメント・マネジメントのインベストメント・ディレクター、ディビッド・アブソロン氏は、「トランプ勝利は市場にとってリスクイベントだと恐れられていたが、実際に市場が見せた反応はそれとは正反対のものだった」と語る。
市場は新大統領に何を期待しているのだろうか。さらに、新政権の政策への期待を反映した「トランプ相場」は、世界、そして日本にとって何を意味するのだろうか。
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