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為替 「日本だけコロナが終わらない」を前提に資産価格見通しを作る
「手段の目的化」にはまった日本
2021年初から米国の高いインフレ率が耳目を集めているが、欧州でも類似の動きが目立つようになってきている。
同年8月31日に発表されたユーロ圏8月消費者物価指数( HICP)が総合ベースで前年比プラス3.0%と2011年11月以来、約10年ぶりの伸び率を記録した。プラス3.0%のうち、半分のプラス1.5ポイントはエネルギーの寄与であり、基本的には今後剥落していくことが前提になる。
だが、エネルギー以外の鉱工業財もプラス0.7ポイントと大きな寄与度を持っている。同項目は前年比プラス2.7%を記録しており、これは過去最大の伸び幅となる。世界的な供給制約がエネルギーを超えて広範な財に及んでいる様子がうかがえる。
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