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株式 PERの低下局面が続く日本株。当面、ボックス圏の推移を想定
年末に向けEPS上方修正に期待
株価はEPS(1株当たり利益)×PER(株価収益率)で表現でき、株価が上昇するためにはEPSまたはPERの上昇が必要である。景気回復局面では、中央銀行による金融緩和や政府の景気対策などを好感して株価が上昇することがある。一般に金融相場と呼ばれる局面だ。
このときのEPSはまだ水準が低いため、PERの上昇が起きる。言い換えると、先行きのEPS回復をPERが先取りして上昇する局面だ。その後、順調に景気回復が進むとEPSが回復してくるが、同時に長期金利も上昇してくる事が多い。
長期金利の上昇は、金融相場で上昇したPERを低下させる要因になり、高まった期待が徐々に実体を見る相場に転じる局面となる(業績相場)。PERが低下局面に入ると、株価はボックスでの推移となることが多い。金融相場での株価上昇がEPS回復を先取りしたため、その期待水準に実際のEPSが回復するまで株価は足踏みし、結果としてPERが低下してしまう。
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