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マクロ経済 世界経済は2022年にかけ減速。中国の信用サイクルに留意
利上げに至る道は平坦にあらず
世界経済は、米国・中国を中心に新型コロナウイルス禍による景気後退から次々と脱却、循環的な回復局面へと移行しつつある。米国では、ワクチン接種の進行と同時に、2020年来に矢継ぎ早に導入された財政拡大策を背景に景気回復のモメンタムが加速、2021年の4~6月期および7~9月期にかけて成長率はピークに達する見通しだ。
一方、感染拡大に伴う都市再封鎖により景気が二番底を余儀なくされたユーロ圏も、ワクチン接種率の上昇とともに景気は回復軌道へと復帰、「欧米間の景況格差(Atlantic Divide)」も徐々に収れんへと向かいつつある。
この間、主要先進国の景気循環に1~2四半期先行している中国では、当局による信用抑制策が浸透するにつれ、消費・設備投資関連指標の一部に陰りがみられ始めている。
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