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忍び寄るドル安の足音。米長期金利とドルは負の相関に回帰
- 米国の期待インフレ率は先週2.2%まで上昇
- ドル相場は反落を開始、ドル円の下落余地は大きい
- 米長期金利とドルは負の相関に回帰しよう
米長期金利は1.19%まで上昇
米国の金融市場では景気回復期待と財政悪化懸念が台頭している。バイデン政権が1.9兆ドルの追加経済対策を、財政調整措置を活用して単独で成立させる手続きを進めているためである。10年物国債利回りは2021年2月8日に1.19%と年初来26bp(ベーシスポイント)上昇した。
しかし、長期金利上昇のほぼすべてがインフレ懸念の台頭によってもたらされている状況は、変わっていない。同日、BEI(ブレークイーブンインフレ率)は2014年8月以来最高水準の2.22%と同23bp上昇した一方、実質長期金利はマイナス1.03%と同3bpの上昇にとどまっている。
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