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経済指標を読み解く 2020年7月 コロナ禍で、個人消費、設備投資、外需が大幅減。現行統計史上最大のマイナス成長の可能性大2020年4~6月期・実質GDP
法人企業統計・確報値使うと、設備投資は下方修正か
2020年1~3月期の実質GDP(国内総生産)成長率・第2次速報値は、第1次速報値の前期比年率マイナス3.4%から、設備投資の上方修正などで前期比年率マイナス2.2%に上方修正となったものの2四半期連続マイナス成長は変わらなかった。ただし、2019年10~12月期が前期比年率マイナス7.2%であったのに対し、減少率は小幅であった。
2020年1~3月期のマイナス成長は新型コロナウイルスの感染拡大によるものであった。2019年10月の消費税率引き上げの影響や大型台風で大きく落ち込んだ後、経済活動が2020年年初にいったんは戻りかけたが、新型コロナ禍で大きく落ち込んだかたちだ。
GDPで最大の需要項目の実質個人消費・前期比は1~3月期はマイナス0.8%と2四半期連続の減少になった。実質家計最終消費支出の前期比はマイナス0.8%の減少、実質国内家計最終消費支出の前期比はマイナス1.3%の減少である。その内訳を見ると、耐久財の前期比はプラス1.9%と2四半期ぶりの増加になった。半耐久財の前期比はマイナス5.2%で、こちらは2四半期連続の減少となった。STAY HOMEに伴う日用品の購入増が見られ、非耐久財の前期比はマイナス1.5%と3四半期ぶりの増加になった。自粛によるレジャー関連消費の落ち込みでサービスの前期比はマイナス2.7%と2四半期連続の減少になった。
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