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マクロ経済 中国景気減速による総需要ショック。米国の金融政策が下支えとなるか
中国経済持ち直しは7~9月以降か
金融市場では、米国が利上げを中断したことや、今後の中国の経済対策の効果に対する期待感から、世界経済への楽観論が根強い。果たして世界経済の早期回復は可能なのか。
世界経済減速の最大の原因は、中国経済の減速にある。2017年末に中国が過剰ストックや過剰債務を解決すべく、財政・金融の引き締めなど構造改革路線を強化した。この結果、トランプ減税で好調だった米国を除くと、2018年初から中国経済の減速を起点に世界経済の成長ペースの鈍化が始まったといえる。さらに2018年夏以降、米中貿易戦争の影響によって、中国で設備投資が急激に冷え込んだ。この結果、2018年秋から日本やドイツなどの工業国における中国向けの資本財や中間財の輸出が急減した。
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