会員限定
年金運用とマーケットの研究 米REIT市場の動向──コロナ禍の中デジタル・インフラ銘柄が堅調
コロナ危機拡大の中で、3月には米REIT市場も大きな調整を余儀なくされたが、通信タワー(基地局)やデータ・センターを保有するデジタル・インフラ関連REITは、年初来(6月5日まで)の騰落率が2桁の上昇と堅調な動きを示している。
多くのREIT銘柄で、コロナ・パンデミックに伴うロックダウンの賃料収入への影響が懸念される中で、デジタル・インフラ関連REITは、足元の賃料収入低下の懸念が少ないうえに、リモートワークの拡大など、コロナ後の働き方や暮らし方の変化の中で、ビジネスチャンスが広がるとの期待も膨らんでいる。
S&P500 REIT指数構成銘柄の年初来騰落率(2020年6月5日まで)
S&P500 REITインデックスには30銘柄の米REIT銘柄が組入対象となっているが、6月5日までの年初来騰落率は、+23%~△39%まで銘柄による大きなばらつきが見られている。
年初来騰落率が+10%を超える上位5銘柄は、①SBAコミュニケーションズ(SBAC)、②クラウン・キャッスル・インターナショナル(CCI)、③デジタル・リアルティ・トラスト(DLR)、④エクイニクス(EQIX)、⑤アメリカン・タワー(AMT)と、通信タワーやデータ・センターを保有するデジタル・インフラ関連銘柄が占めている。
この記事は会員限定です。
会員登録後、ログインすると続きをご覧いただけます。新規会員登録は画面下の登録フォームに必要事項をご記入のうえ、登録してください。