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ティー・ロウ・プライス 民間資本による追加的収益の獲得期待が大きい「ブルーボンド」が、インパクト投資の次なる焦点に
インパクト投資の一領域として注目を集める「ブルーボンド」。その成長可能性と投資する際の評価基準について、来日したティー・ロウ・プライスのインパクト債券部門責任者でグローバル・インパクト・クレジット戦略のポートフォリオ・マネージャーであるマット・ロートン氏がJ-MONEYのインタビューで語った。ブルーボンド市場が拡大期を迎える中、投資対象の選別力が重要な鍵となりそうだ。

インパクト債券部門責任者 ポートフォリオ・マネージャー
マット・ロートン氏
ESG投資は下火にあらず。ESG貢献と収益性を両立する債券投資に注目
ESG(環境・社会・ガバナンス)投資の現況について教えてほしい。
ロートン 最近のメディア報道を見ると、世界の金融市場でESG投資が鈍化しているかのような印象を受けるかもしれない。だが、2024年のESG関連債券の発行総額は9000億ドルを超えており、過去を振り返っても2番目に大きな規模である。
中でも注目すべきは、発行体が多様化している点である。これまでは欧米の発行体が中心だったが、現在では新興国やアジア圏の企業・行政機関なども活発にESG関連債の発行を行うようになっている。このような動きを踏まえると、ESG投資は依然として強い勢いを保っているだけでなく、むしろ世界的な関心は一段と高まっていると言ってよいだろう。
ESG投資先として注目している分野は。
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