学校法人・金融法人の担当者必見! 機関投資家ゼロからの資産運用 【オルタナティブ編 第3回】ヘッジファンド、「相対価値」と「方向性」に着目〜2種類に大別。銘柄間の比較と市場の先読みがポイント
前回の「オルタナティブ編」第2回では、オルタナティブ運用の代表的戦略であるヘッジファンドを採り上げ、その成り立ちやリターンの創出方法などについて学びました。ただ、ヘッジファンドには多くの種類があります。そこで今回は、ラッセル・インベストメントの金武伸治さんに種類を整理していただき、それぞれの効用や、運用する上での留意点などを伺っていきます。
投資対象・手法とも多様
確かに、現在私たちが目にするヘッジファンドは非常に種類が多いですよね。
金武 そうです。株式や債券など多くの投資対象があることに加えて、ヘッジファンドは投資手法もさまざまですから、戦略の種類が多くなります。
【図表1】は、ヘッジファンドを専門にリサーチしたり、インデックスを組成したりしている米国Hedge Fund Research (HFR)が定義するヘッジファンド戦略の分類です。大分類をしたうえで、それぞれの個別戦略を紹介しています。
【図表1】ヘッジファンド戦略の主な分類
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