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知りたい!隣の企業年金・第26回 丸紅連合企業年金基金――財務のプロが「第二の創業」〜パッシブ中心から脱皮、透明性高い運用図る
今回は丸紅連合企業年金基金にお邪魔しました。大手総合商社である丸紅の本体以外の子会社が主な事業所です。資金調達や金融市場での活発な取り引きで知られる大手商社のイメージからすると大変意外だったのですが、丸紅連合企業年金基金は従来とても保守的な資産運用スタイルだったとのこと。しかし、丸紅の財務部門一筋だった田中裕之・常務理事兼運用執行理事は今、資産運用スタイルで「第二の創業」とも言うべき転換を図っています。透明性が高く、かつ過去に比べて高いパフォーマンスが期待できる枠組みの構築です。
丸紅連合企業年金基金の概要
- 所在地/東京都千代田区大手町1丁目
- 設立年月/1987年に厚生年金基金、2011年1月に代行返上し企業年金基金
- 資産総額:210億円
- 事業所数/57
- 加入者:8020人 受給者:1749人
- 予定利率:2.5% 期待運用収益率:3.16% (いずれも2024年3月末現在)
- 運用実績/・2021年度:2.08%・2022年度:-2.76%・2023年度:9.99%
勉強会やセミナーの常連
私も企業年金連絡協議会の勉強会や、各運用会社などのセミナーに相当出席している方だと思いますが、ほとんどの会場で田中さんにお会いしている印象です。
田中 そうですね。都合がつく限りなるべく多くの勉強会に出席したいと思っています。セミナーは、開催案内メールが届くと直ちに返信しています。恐らくほとんどのセミナーで、私が申し込み第1号になっているのではないかな。
後ほど詳しく伺いますが、丸紅の財務でずっと来られて海外のマーケットも熟知している田中さんがなぜ、今でも熱心にセミナーなどに通われているのか。そんな必要はないのかな、とも思ってしまいますが。
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