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株式 PERとEPSの関係が転換点。正念場を迎える日本株
日経平均株価とドル円が連動
円安方向から円高方向にドル円が転換したことをきっかけに、日本株は正念場を迎えつつある。2024年7月上旬に日経平均株価、TOPIX(東証株価指数)ともに史上最高値を更新した。原動力となったのは160円を超えるドル円の動きであった。
ドル円が強含む場合に、①外需のウエイトが大きい日本の企業業績は拡大期待が高まりやすかった。加えて②米国経済が比較的安定的だったこと、③日米金利差に格差があり、日本の相対的な金融緩和状態が強調されやすかったこと、などが日本株を支える材料となった。
しかし、日銀は2024年7月の金融政策決定会合で政策金利を0.25%に引き上げ、同時に国債の買い入れ額を減額する計画を発表した。その一方、米国ではインフレ率に軟化傾向が強まり、米経済指標にも低調さが目立ち始めてきた。結果としてドル円は円高方向に大きく舵を切り始め、日本株は前述した①~③がまったく逆に働くようになってしまった。
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