会員限定
豪クイーンズランド州投資公社(QIC) 豪インフラはエネルギートランジション時代に投資妙味
日本でも長期・安定運用の土台として注目が高まっているインフラ投資。OECD諸国へのインフラ投資を手掛ける豪クイーンズランド州投資公社(QIC) グローバル・インフラストラクチャー部門責任者のロス・イスラエル氏に、オーストラリアのインフラの魅力や、投資を行う上での注目点などをインタビューした。
再エネの高い普及と投資余力が魅力に
豪クイーンズランド州投資公社(QIC)とはどのような運用会社か。
QICはもともと、オーストラリア クイーンズランド州の公務員の退職年金を運用することを目的に、1990年前半に設立された。
現在、ポートフォリオの焦点の1つはインフラへの投資となっている。2006年にインフラ投資の専門部署としてグローバル・インフラストラクチャー部門を設立し、OECDの6カ国にわたり直接投資している。
同部門は、年金運用のノウハウを土台とした運用会社として30を超えるグローバルなクライアントから運用の委託を受けており、足元の運用残高は約320億オーストラリアドルにのぼる。
インフラ投資においては、「エネルギー・公益」「運輸」「社会インフラ」の3つのセクターに焦点を定め、アクティブに投資先を選定する。なかでも特に力を入れているのが「エネルギー」への投資だ。
「エネルギー」分野へは、インフラ投資のエクスポージャーの6割程度を割いていて、関連産業のバリューチェーンに幅広く投資を行っている。同分野には、再生可能エネルギーやエネルギートランジション関連のアセットも含まれる。
QICの投資先の中心となるオーストラリアにおけるインフラの特徴は。
この記事は会員限定です。
会員登録後、ログインすると続きをご覧いただけます。新規会員登録は画面下の登録フォームに必要事項をご記入のうえ、登録してください。