会員限定
株式 米景気が好・不調どちらでも、2023年後半の日本株は軟調か
株価上昇には日本固有の要因も
2023年6月5日、日経平均株価が3万2000円を回復し、2022年末の2万6094円から6123円(23.4%)上昇した。同期間のTOPIX(東証株価指数)の上昇率も17.3%に達し、米S&P500(11.3%上昇)や欧州STOXX600(8.2%上昇)など海外の主要株価指数と比べても日本株の上昇が突出している。急ピッチな株価上昇を主導した海外投資家は、4月第1週から5月第4週(26日)まで9週連続、合計4.0兆円を買い越した。
海外投資家が日本株を再評価した理由はいくつかある。まず、日本がデフレを脱却しインフレ時代に入るのではないかという期待だ。今春の大幅な賃上げが2024年以降も続くかもしれないといった期待に加えて、深刻さを増す人手不足などが背景にある。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が日本株の追加購入を示唆したことも挙げられる。バフェット氏は日本の大手商社株の買い増しだけでなく、「ほかにも常に注目している企業がいくつもある」といった趣旨の発言をした。これまで日本株に見向きもしなかった海外投資家の関心にバフェット発言が点火した格好だ。
この記事は会員限定です。
会員登録後、ログインすると続きをご覧いただけます。新規会員登録は画面下の登録フォームに必要事項をご記入のうえ、登録してください。